成長は直線的ではない

下準備編
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英語学習を再開してみたものの、なかなか成長を実感できなくて悩んでしまうケースってあると思うんですよね。

それについて、私から言えそうな事を今回はお伝えしたいと思います。

結論から言いますと、実感できる成長は決して「直線的」ではない、ということです。

「昨日より今日、今日より明日、成長が実感できるというものではない

という、ごく当たり前な結論になります。

だからこそ、自分が上手くなっているのか自信が持てなくなって止めてしまったりするわけですが、やはりそれはもったいないですよね。

体感として成長がなかなか感じられなくとも、身体にはしっかり蓄積されているものだからです。

そしてある時ふと、

「あれ、前より何か上手くなってる…?」

と感じられる瞬間が来ます。

私は英語学習において、定期的にその瞬間の訪れを感じています。

定期的というのは私の場合、概ね3~4ヶ月毎に、ポン!っという具合に成長を実感できる時が来ます。

「あれ?前より読めてる?」とか、「前より聴けてる?」と思える瞬間があるんですね。

それ自体が誤解や錯覚であるように思う時もあるのですが、でも振り返ると概ねそのようなサイクルで成長しているなと思うのです。

イメージで示せば、以下のような感じですかね。

学習の最初期の頃は、学べば学ぶだけ吸収されていくような感覚がありますが、それは最初の頃だけで、やがて頭打ち感が出てきます。

そこからしばらく、伸びてないなという感覚の時期を経て、ある時「あれ?」という成長実感を得られる瞬間を迎えます。

そしてまた、そこから頭打ちしているような時期を経て、またポンッとひと皮剥ける感覚。

これを繰り返しながら、段々と読む聞く・話す書くレベルが上がっていくのを体感しています。

これが私の場合、だいたい3ヶ月くらいの期間毎に感じられるということです。

この「3」という数字は、自分の中でなかなか信頼の置ける数字になっています。3ヶ月という期間もそうですし、3の倍数として6ヶ月とか9ヶ月もそうですね。

例えば、食事や筋トレなどもそうです。食事に気をつけだしてから6ヵ月後とか、筋トレを始めて3ヵ月後などに、それなりの成果が出だすことが経験上分かっています。

たぶん多くの方も、同じ感覚を持っていると思います。英語学習においても同様に感じられるのではないでしょうか。

あとは、伸び悩みを感じている時期、あるいは伸びてるのか伸びてないのかよく分からない時期をいかに耐えられるかが、多くの場合、ポイントになるでしょうね。

これは別に英語に限った話でもなく、あらゆる物事について、習熟していこうとする過程で感じられる成長曲線、学習曲線ではないかと思います。

多くの社会人にとって、これは様々な面で経験済みのはずなので、英語学習においても同じように実践されてみては、と思います。

ただし、やはりそれを感じられるためには、毎日の継続が必要不可欠になりますね。

毎日の継続か、一度にまとめて済ますか

実践的な英語力を付けていくために、勉強をどの程度の頻度で行っていくかは気になるところだと思います。

よく例として出されますが、

  • 一日15分の学習を毎日継続
  • 週末にまとめて5時間

のような方法であれば、毎日継続したほうが成果は出易いとされています。これは確かに私の経験的にも言えます。

勉強時間は週末まとめての方が多いですが、それでも毎日の継続の方が効果的かつ効率的になります。

この理由は何故でしょうか?

ひとつは学習間隔が空き過ぎると記憶が定着しにくいということ。

よく引き合いに出されますが、短期記憶から長期記憶に定着させるためには、繰り返し学習することが有効だとされる話で、色々なサイトでもこの文脈で使われていますよね。

これを私なりに別の角度から表現してみます。

学生の頃、受験勉強時代を思い返してみると、私たちは色々な科目を同時並行で勉強していましたよね。

理系科目が得意であまり文系科目に力が入らなかった人もいれば、その逆の人もいたでしょう。

何にせよ、受験のための勉強を始めた当初は、あまりどの科目も伸びなかったと思います。5,6科目もあって、それまで勉強がおろそかであればなおさらですよね。

「もっと早くからしておけばよかった…」と身にしみて大変さを感じていた記憶があります。

しばらくこの時期を半泣きで過ごしつつ、勉強を進めていたと思います。

ところがある時ふと、解けなかった問題がスラスラと解けだす瞬間がやってきませんでしたか?しかも得意な科目だけでなく、どの科目も満遍なく平均点が上がり出すような。

さらに、徐々に点数が上がるのではなく、その瞬間からグワッと一斉に一段跳ね上がるような感覚。「あの科目、そこまで勉強したわけじゃないのに伸びたよな」という、あの感覚。

何もかもが頭の中で統合されていくような、「あれも分かる、これも分かる」というような、あの感覚。

これ、皆さん経験済みだと思うんですよね。

その頃はこの仕組みがよく分かりませんでしたが、今では脳の働きとしてある程度説明できるようですね。

これを神経細胞レベルでみると、短・中期の継続学習段階では神経細胞のそれぞれに記憶を蓄えている途中のようで、まだそれが成果として活きる段階ではないようです。

それが長期間の学習を続けていると、この神経細胞同士が一気に繋がりはじめ、その結合を強める。まさに脳の構造変化を伴うらしく、これがどうやら先程述べたような感覚につながるらしいですね。

ということは、ここで大事なのはやはり、長期に渡って継続して学習することだと。

逆に言えば、そうしないと、神経細胞ネットワークがより多く、より強くなり難くなって、結果としてそれまでの学習時間が無駄になるということになりかねないわけですね。

いや~、すごいですね、人間の脳って。


もちろん毎日の学習時間も、10分よりは1時間、1時間よりは3時間と、長く取れればそれに越したことはないと思います。

が、多くの方にとって、そこはある程度制約があるでしょうから、時間は多く取れずとも、できるだけ間を空けないように毎日継続できる工夫は必要ですね。

コメント

アラフィフです。2人の男の子の父親。
英語は全くのダメで、中学英語も覚束ないところから一念発起して再勉強中。目標はたくさんの英語で発信された情報を読み・聞きすること。再び英語をやり直したい方に、手掛かりとなりそうな勉強法などを発信中。

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