5月の話になりますが、10年ぶりにハワイに行ってきました。
子どもたちにとっては初めての海外。私たち夫婦にとっては新婚旅行以来のハワイです。
そしてもちろん私の目的のひとつは、どれだけ自分の英語力が通用するかのチャレンジでした。
この2年間の英語学習の成果を試す場…。
ハワイで英語力試すって笑、という嘲りの声が聞こえてきそうですが、私にとってはちょうど良い塩梅のチャレンジなんです。
全く日本語が通じないとなると、それはそれで困る 笑
はい、それではどんな様子だったか、早速身を切って公開いたします。
ハワイで英語の文章作りとリスニングを課題に
10年前のハワイでは、英語は妻に任せっぱなし。
当時は英語は聞けない話せない、出来ない嫌いやる気ない、でしたから。英語は全くの異世界の話で、コミュニケーションを取る気もない、くらいの感じでした。
しかし今回は違います。
2年間、自分の世界を広げるために英語を勉強してきました。そして出来るだけたくさん、英語でコミュニケーションを取ってみよう、いや、取りたい!という気持ちで臨んだのです。
今回、自分の中で心がけたことは2つ。
- 出来るだけ文を作って喋ること
- リスニングをどれくらい出来るか
です。
単語のブツ切りとボディランゲージでも通じるんでしょうけど、そこは頑張って「主語+動詞」をしっかり作って文にすることを意識しました。
またリスニングはどの程度聞き取れるか、生のネイティブ英語でどうなのかの検証です。
ネイティブ英語のリスニングが全然できない…
さて、行きの飛行機内のちょっとした会話、ホノルル空港での入国審査の対応、ホテルまでの送迎サービス車内での会話…、全般的に
「あれ?なんか思ったより聞き取りづらいぞ… 汗」
そうです、思ったより聞き取りづらい。特にネイティブの早くてグシャっとした英語についていけないのですね。
リスニングにはそれなりに自信がついてきたところだったので、これには参りましたし、焦りました。
そう、私がここまで教材などで学んできたやり方は、
- 英文スクリプトを何度も繰り返し聞く
- イヤホンで外界の音を遮断して聞く
だったので、「英語を一回で聞き取る」ことに慣れていないのです。
またいつもイヤホンを利用して教材を聴いてきましたので、すっかり耳が過保護になっています 笑
だから生耳(?)で英語を聞くことにも慣れていません。
例えば、部屋に持ってきて欲しい物がありましたのでフロントに連絡しました。しばらくしてスタッフの方が部屋に訪れました。ドアを開けてお互い軽く挨拶をしたところ、スタッフの男性が言います。
「&%#$&#%%$!」
え!?なんて言ったの?と、私があっけにとられているともう一度スタッフの方が言います。
「May I come in?」
ああ、中に入っていいかってことか、と2回目にして聞き取れます 汗
聞き取れてしまえば何てことはない文なのに、一発で聞き取れません。
またビーチに行ったときのこと、パラソルを借りようとレンタルショップのお兄さんと話をします。
どのタイプにする?パラソルとベンチだけか?何時間借りるんや?よし、25ドルや。あとお前の名前を教えろや、ここに書いとくから、というようなやり取りをして、これで終わりかと思ったところ、お兄さんがさらに何か言っています。
「&%$#??」
私は勝手に「よっしゃ、これで終わりや。エンジョイしいや」ということだと思って、ニコニコしながら親指を立てました。ああ、お兄さん、ええ人やのう。
しかしお兄さん、苦笑いしながらひと言、
「HOTEL?」
ああ!滞在先のホテルはどこやってことか!!しもた!完全に英語できんヤパニーズやんか!
ハワイに来るのに合わせてあれだけ勉強して、ピークをここに持ってくるためにあそこで休んでもう一度仕上げて…みたいなアスリート並みに準備してきたつもりだったのに…。
ん~~~~~~~~~~~~~~~~。
辛かとです。
ネイティブ英語を聞き取るためには
ハワイに着いて初日&2日目くらいはそんな感じで、打ちのめされた感が強かったのです。
ABCストア(現地のコンビニ)で買い物をしていても、店員に尋ねたいが、言いたい事が英語で出てこない。あげくに日本語で話しかけて、日本語が分からないのであろう若い男性店員に、嫌~な顔をされる始末。
はあ~。
とはいえ、まあ出来ないのはしょうがない、と自分の実力を認めてからは気が楽になりました。
3日目からはだんだんとそれなりに慣れが出てきます。
やはり現地でいるんだから英語を使うんだ、聴き取れない中でもコミュニケーションを取っていくんだ、というスタンスに変わりました。習うより慣れろという感じですね。
ところでリスニングについては、自分にはもう一段階ブレイクスルーが必要で、まだまだ勉強が足りない事に気がつきました。
まず単純にリスニングの学習時間が少ないですね。1日どれくらいの時間、英語を聞いているか?を自覚すること。
そして、なんとなく分かってるつもりで内容を聞き流しているのはやはり良くないということ。内容が完璧にわかるものを1日1時間~3時間くらい聞くというのは、耳の成長のためにとても大事なことではないかということです。
特に何を聞き取れていないのかを自分で理解すること。それをひとつひとつ潰していく地道な作業が必要だなと感じました。
英会話タイムトライアルで出た表現が!
しかし、決して打ちのめされることばかりではありません。プラスの出来事も沢山ありました。
英会話という点では、日本にいながら学んだ表現に結構出くわしたことに気がつきました。
ワイキキから近いところで、カカアコ地区というところがありますが、近年新たなスポットとして注目されていますよね。
そこに「Highway Inn」という、レストランがあります。ガイドブックにもよく載っているので、日本人客も多いですね。
私たちの子どもはまだ小さいので、レストランではそのメニューがどれくらいの量なのか、いつも気にします。
特にアメリカンサイズだと、とんでもない量かもしれないので、ひとつのメニューで何人シェアできそうか、ウエイトレスさんと相談していました。
そのウエイトレスさんとの会話の中で、「あっ!」と思った一言に出会いました。それは、
「It will be enough (for four people)」
という表現です。
これは「そのメニューなら4人で十分足りますよ」という意味で、ウエイトレスさんが言ってくれた一言です。
私はこれをNHKラジオ講座の英会話タイムトライアルで学びました。
私が英会話教材としてイチオシするスティーブソレイシィさんの英会話タイムトライアルですが、間違いなく昨年のラジオ放送の中で出てきた表現でしたので、内心、ちゃんとネイティブが使うんだ〜と興奮しながら聞いていました。
誰も私の興奮に気がついてなかっただろうけど笑
また、私たちの子どもは1歳違いなのですが、よく双子と間違われます。
あるネイティブのお婆さんに「twins?」と尋ねられたのですが、私はとっさに、
「one year apart」
と答えました。
文としては不完全ですが、1歳違いという意味です。これにはお婆さんも「ああ、そうなん?確かにお兄ちゃんがちょっと背が高いかな」という感じでしたので、通じたのでしょう。
この表現も、英会話タイムトライアルで学んだものです。
スゲー、英会話タイムトライアル 笑
実はこうした小さな小さな成功体験も沢山積むことができました。
勉強してきたことは決して無駄ではなかったのです。
ネイティブとの実践英語は自信になる
冒頭に書いたように、この旅行では、なるべく日本語に頼らずに英語でコミュニケーションを取っていこうという目標がありました。
決して何もかも上手くいった訳ではなく、前述のように落ち込むこともありましたし、後から、もっとこう言えば良かったと思う事も沢山ありました。
例えば、やたら「OK」ばかり使ってしまった、もっと「sure」とか「of course」 とか言いようあっただろう、とか。
ただ帰国の途になって妻にひと言、
「何かやたら、私の会話に被せてきてたな~」
と言われました。
どうやらレストランや他のところでも、妻が話の受け応えをしているところへ、私が同じようなことを英語で喋り掛けていたらしいです。
あまり自覚がなかったのですが、とにかく何か英語で喋ってやろう、チャンスがあったら話し掛けてみようとしていたので、自然と話に割り込む形にになっていたようですね。
そういう点では、積極性は出ていたのかな?
とても会話がスムーズに、自分の言いたい事が言えた、これは上手くいった、という程のことは無かったですが、それでも10年前とは雲泥の差だったことは確かです。
やはり直接現地の人達と話す、ネイティブとの実践英語は刺激になりますね。
きっと上級者や海外に何度も行っているような若い人達からすると、何ともショボイ内容だと思います。
それこそ海外になかなか行けなかった頃、1ドル=360円の時代の話かよ!みたいに思うかもしれません。
しかし現代にあっても、個々人でみれば、そう何度も海外に行く機会は無いかもしれない。そんななかでも英語を何かしらの手段として実践的に使いたいと思うのなら、機会をフルに活用したい。自分の成長に繋がるかもしれない。
そういう意味では、実りの多い、目的に適った実践になったのかなと思います。少なくとも英語でコミュニケーションが取れたのですから!
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