私は現在のところ、オンライン英会話は利用していません。かつては少し使ったことはあります。今もたまに無料トライアルできる会社のものなどは、試してみたりします。
でも、なかなか続けようと思うところまでいきません。
皆さんの中でも、結構そういう方はいらっしゃるんじゃないでしょうかね。理由はまあ色々あると思いますが、ここでは掘り下げません。
ただ、もしそこを我慢して英会話を続けた結果として、各社が用意する教材をなぞるだけ、講師の後をリピートするだけに陥ってたとしたら、勿体ないと思うんですよね。
そういう意味では、スピーキングであっても、まだまだ自学自習で出来る部分、伸ばせる部分があると思います。
今回はそういう観点から、私がいま使っている教材を紹介します。
『起きてから寝るまで英会話 口慣らし練習帳』で頭を刺激する
「起きてから寝るまで」シリーズは有名ですね。今さらかい!という話です。
ですが私はこのサイトで、何度もNHKラジオ講座『英会話タイムトライアル』を奨めています。同じようなテイストであるこちらのシリーズも、試さないわけにはいきません。そして同時に、お勧めしないわけにもいきません。
そんななか、このシリーズは様々なバリエーションが出ていますが、私が選んだのは『起きてから寝るまで英会話 口慣らし練習帳』です。
改訂第二版 起きてから寝るまで英会話 口慣らし練習帳私は今年の目標として「スピーキング力でCEFR A2-B1レベルを強固なものにする」としています。前回の記事も、そう意味合いで書いていますが、今回もその戦略に則っているわけです。
内容的に難しいというわけではないです。対象レベルは英検3級・TOEIC350~と書いているくらいです。でも、じゃあアナタこれ、すらすら口から出てきます?といえば、それもまた怪しい。いや、かなり怪しい 笑
A2-B1レベルなんて、そんなもんじゃないかと思っています。
特に「こういう時、なんて言うんだっけ?」というのは、文法だけ単語だけ学んでいたって、出てこない。だからこういったものを使って、たくさん学ぶしかないのですよ。
というわけで、ちょっとだけ内容に踏み込みます。
動作、描写、心情をそれぞれ表現する構成
「今朝アイツ遅れてきてさあ、何も言わねえからムカついたんだよね」
何ともアレな表現ですが 笑、この文章の中には描写と心情が含まれています。こんな風に、スピーキングは大きく分けると「動作・描写・心情」について話しているはずだということで、これをそれぞれ意識して練習するという構成です。
例えば、朝起きるという事でいえば、
「目を覚ます」・・・動作
「部屋が寒い」・・・描写
「もう少し寝られたらなあ」・・・心情
という具合です。
良いですねえ。絵や写真の情景を英語で描写するっていう練習がありますけど、その前にこれをやっておくと、頭の働きが違ってきそうです。
インプット・ステージとアウトプット・ステージがある
ひたすら日本語から英訳するような本ではなく、まずインプットを十分にしてからアウトプット練習をする構成になっている。先ほどの「動作・描写・心情」はインプット・ステージでたくさんの例文に触れることで飲み込めるようになっています。
そのうえで、学んだ表現の主語を変えたり、文を付け加えたりするトレーニングが出来るようになっています。パターン・プラクティスにもよく似ていますね。
良いですねえ。私たちはここまで、文法はすでに十分知っているはずですから、あとは瞬発力や言い回しの力をどんどん付ければよいはずですね。
頭を刺激する、には意識的なアウトプットが必要だ
元々このシリーズは、ダイレクト・メソッドというものを土台にしているそうです。赤ちゃんが言葉を学ぶように、文法そのものを学ぶのではなく、その動作や情景は一体どう言えばいいのか?に焦点を当てています。
そして応用が利く、その鼻先のところで止めている。良いですねえ 笑
ホント、その塩梅がちょうど良いと思います。
私は常々、質の良いインプットをたくさんすることがまず必要だ、と思っていますが、それはあくまでインプットなわけです。
そのインプットをアウトプットで活用するためには、少し頭を切り替えてあげなければならない。
そのためには、簡単なものでいいから日常的にアウトプットする癖をつけること。そうすることで頭に「アウトプットするぞ」という指令を出す癖がつくのだと思っています。
すると、頼んでもいないのに勝手に英語でベラベラ喋っていることがあります。他人が見たら引くでしょうよ 笑
まあ、ややこれは誇張してますけど、インプットをアウトプットに繋げるための刺激を与えてあげるソースとして、英会話タイムトライアルやこの「起きてから寝るまで」シリーズはとても有用だと思っています。
ちなみに、このシリーズの中でどれにするか迷いましたが、結果としてこの口慣らし練習帳は良かったと思います。他と比べて情報量は少ないかもしれませんが、アウトプットに比重を置いているので、上記のようなアウトプットのための刺激になっています。
皆さんも使ってみてください。
では、引き続きスピーキング練習、頑張っていきますね。
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