ゆりやんレトリィバァといえば、英語力のある女性芸人としてつとに有名ですね。
英語力芸人として一躍その名を轟かせた?のは、『America’s Got Talent』というオーディション番組に出演したときでしょう。
この度胸というか、コミュニケーションの取り方は素晴らしいなと思うかぎりですが、そんなゆりやんは、NHK語学講座のレギュラー番組を持っていることをご存知でしょうか?
それは、中学1年・2年生レベルを対象にした新感覚の英会話番組で、 『知りたガールと学ボーイ』という英語講座です。
”知りたガール”をゆりやんレトリィバァ、”学ボーイ”をミキという若手男性コンビ芸人として、その日のお題をもとに、街角の外国人に英語でインタビューするというのが番組の構成です。例えば「バックパッカーの荷物には何が詰まっている?」かを調べるために、外国人バックパッカーに実際に尋ねてみるというわけです。
今のところ、ゆりやんとコンビ芸人が週替わりで街頭インタビューするという構成になっているのですが、この、ゆりやんが担当する回が私たち英会話初級・初中級者に丁度良い感じなんですよ。
ゆりやんの英語はレベルが高いということは決してないのですが、きちんと主語+動詞を伴った英文で話してくれます。そしてインタビューですから、質問をするという事と何往復かの会話のやり取りがあります。
これがいい感じなんです。
私たちが今まで、例えば「英会話タイムトライアル」で学んだフレーズや模擬会話、その他のいろんな書籍等を通じて学んだ英語表現を、ゆりやんのインタビューを通して再確認する場になっているのです。
「ああ、こういう言い方あったなあ」とか「自分ならこう言うかも」とか、ゆりやんの英語を通して刺激が入るわけです。これによって、ゆりやんのインタビューなんだけど、自分が仮想体験しているような感覚になります。自分と同じくらいか、少し上のレベルの人の英語を聞くことによってこのような刺激が入りやすくなるのだと思います。この体験を通すと、ただ一人で念仏のように英語を唱えるよりも吸収が早い。
これが私が丁度良いなと思える理由です。とくに初級~初中級者に最適なんじゃないかと思います。
一方、男性芸人は、ほぼ英語が出てこない初心者(の設定?)なのですが、こうなると仮想体験している感覚がなくなり、得るものがほとんどないと感じます。ターゲットとなる視聴者の対象レベルをどう設定しているか分かりませんが、ちょっと勿体ない。
この番組の対象レベルは中学1・2年生となっていますが、実際にはそんなこと絶対ないですよ。中高6年間勉強した人で、このレベルの英語を喋れる人はほとんどいないわけですから。英語を喋ろうと本気で1~2年頑張って勉強した人じゃないと、たぶん観れないと思います。
この番組は週一回なのが残念ですが、仮想体験を通して英語を身につけるのにとても良い素材です。そしてたとえ番組を見逃しても、NHKのサイトで全放送回を観ることができます。ありがたやありがたや。
観たことがない方は、ぜひチェックしてみてください。初心者向けじゃないの?と思っていてスルーしていた方にはちょっとした発見になるかもしれません。
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