英語のやり直しを始める場合、勉強スタイルをどうするか?については、個々人にとって悩ましいところかもしれません。
ほぼ何も英語のストックがない状態からでもアウトプット練習を行うか、じっくりとインプット練習から行うか、これはその人の置かれた環境や性格などによっても大きく変わるでしょうね。
ここで記事タイトルの通り、大人のやり直し英語でほぼ初級者という場合、リスニングとスピーキングのどちらを優先して学習するといいのでしょうか?
私の個人的な経験からいうと、リスニングレベルを早めに上げたほうが後の学習が楽なんじゃないか?と思っていたりします。
勉強を始めると、 どの技能に比重を置くかは別としても、多くの方が4技能をそれなりに満遍なく学習することになるのではないでしょうか。
私はこの約3年弱の英語の勉強期間を振り返ると、リスニングのレベルをさっさと上げておけば他の技能に割く時間をもっと捻出できたかな、と結果として思うんです。
英語の初級者にとって、喋ることはもちろんですが、リスニングが現実的に大きな壁として立ちはだかっているように思います。英語の教材・アプリなどをみても、リスニング中心のものが多いと感じます。
このリスニングが「ある程度」できるようになると、かなり気持ちに余裕が出来るんですね。聞き取れない~といって気持ちが焦ることもないし、できることも増えるという感じです。
もちろん、この「ある程度」のレベルといっても、初級者からすればある程度であって、上級者からしたらまるでのレベルですよ。私はまだまだ上級のレベルではありませんので。
リスニング上達には”時間の要素”が大きい
けれども勉強を始めた当初は、一体どうやればリスニングのレベルが上がるのか、さっぱりわからないわけですよ。私も例外なくそうでした。
そこで、いろいろなリスニングの勉強方法を検索するわけです。すると、シャドーイングがいい、音読がいい、いや多読がいい等々、いろいろ出てきます。
どれも良いんですよ、間違いなく。でも本質的にはリスニングにかける時間を増やす、つまり一日の学習時間の中で、リスニングの時間がどれくらい取れているかに意識を向けることのほうが遥かに大事なことだと思います。
リスニングが累積1000時間を超えると劇的にブレイクスルーが起こりだす、などと聞きますが、 まさにこの感覚を持って学習を進めるということです。
ここを間違えて、質はいいのに1日10分しかリスニング時間を取っていないとすると、ブレイクスルーを起こすのにかなりの期間を要します。
この期間が3年とかかかったら、やはり勿体ないじゃないですか。
この期間をできるだけ短縮するために、初期の学習のころから意識してリスニング時間を取る、そして出来れば4技能の中でリスニングの比重を大きくするのが良いのではと思います。
質+量で
じゃあ聞き流し系の教材や、ラジオやテレビを垂れ流すだけでもブレイクスルーは起こるかというと、やっぱりそれは無いなというのが経験から得られたことです。
必要なのは、やはり質です。内容が分かっているものを繰り返し聞く。聞き取れなかったところはきちんとチェックする。そのうえでシャドーイングなどを行う。
これを1日1時間~3時間くらい実施する。
そうすると、そのかけた時間に応じてリスニング力が手に入ってくる。そんなイメージです。
先にも書いたように、初期の頃は何をやっていいか分かりませんから、とにかく文法や単語、発音など様々に勉強します。それは仕方がないことなのですが、一定量のストックが貯まってきたら、これらにプラス、リスニング学習を計画的に行うわけです。
だから結構しんどいです。なかなか地味で地道な作業なので。
けれどこれをずっとやっていくと、1000時間とまで言わずとも、それまでに小さなブレイクスルーが何度か訪れるはずで、そこでちょっとペースを緩くしても大丈夫かなと思える時が来ます。
そうなれば、しめたものだと思います。
「ある程度」のリスニングレベルとは、そういう感覚です。自分の中の感覚に従って判断頂ければよいと思います。
最後に、初級者がスピーキングから入るとどうなるか?ですが、その経験をしていないだけに何とも言えません。
ただ、周りにネイティブスピーカーがいて、何でも質問しまくれる度胸がある方ならOKだと思います。ですが、そういう人は勉強法の検索もせずにさっさと実行できる方でしょうから、実はここで議論するだけ無駄だと言えますね 笑
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