スタディサプリENGLSIH、丸4年使ってきました。
今回はそんな私の経験から、どういう人に最も効果が出るのか、そしてその効果的な使い方はどんなものかについて書いていきたいと思います。
私はほぼ初心者の状態から、このアプリの最上級レベル(TOEIC860点位)まで使用してきましたが、そんななかで、このアプリをどう使えばよいのか分かってきました。
先に結論を言うと、それは次の2つです。
ひとつめ。
初級~初中級者のうちは、リスニング力をアップするためだけに使え!
ふたつめ。
初中級~中級者は、スピーキング力をアップするためのインプットだと思ってひたすら取り組め!
ということです。
これら各々の要素については過去すでにに記事にしてきたので、さらに詳しくは下記からご覧ください。
しかし過去の記事執筆時点ではまだ朧げで曖昧だったことが、最近だんだんとこう、点と点が線として結びついたような、はっきりした感じがしてきたのです。
つまりはこういうことです。
スタディサプリENGLISH最大の強みは、リスニングとスピーキングをメインに志向する学習者にとって最適化されているということ。そしてそうした学習者にとって、おそらく他の教材では得られない学習効果をもたらしてくれる教材であるということです。
アプリの仕様上、リスニングとスピーキングメインってそりゃそうだろうという話ではあるんですが、一歩踏み込むと、この意味がより理解できてきます。
そんなことで、もしこのアプリに興味があれば、最後まで読んでくださいね。
初中級者までは、リスニング力アップに徹する
このアプリ、かつての日常英会話コース単独であれば、月1,000円程度から始めることが出来ました。
しかし現在は、最も安い新日常英会話コースで月2,000円程します。もちろん年払いなどで単価を安くすることは可能ですが、それなりの価格にはなってきたということです。
つまり、有料教材としてよりシビアに評価されるようになってきたと言えるわけです。世の中には様々な有料の英語学習教材がありますが、そのなかで自分に適した教材を見つけることはなかなか難しい。
ただここで、学習法としてここまでのところ私が言えることがあります。それは、リスニング → スピーキングの順番でやるのが最も効果的かつ効率的な学習スタイルだということです。
これは何もリスニングとスピーキング以外やらない、と言っているのではなく、当然その過程でリーディングやライティングの学習も行います。行うのですが、その比重がリスニングとスピーキングにより置かれている、ということですね。
考えてもみて欲しいのですが、私たちは学校に行くから読み書きを習いますが、もしそうでなければ聞くことと話すことのみメインに据えているはずですよね。これは言語の歴史・発展過程をみれば容易にわかることです。
ということは、リスニングとスピーキングをまず先にやるのが自然な流れのはずなんです。人間にとっては。
そして赤ちゃんをみれば分かりますが、スピーキングは後、リスニングが先ですよね。ですが私たちはもう大人だから、そこを無理くりごちゃまぜにして学ぼうとするわけです。
もちろん学習効率性を考えると間違いではないのですし、私だってそうしてきました。でもその根幹、中心にあるのはリスニングとスピーキングであることは忘れないほうがいいと思うのです。
そう考えると、教材を探すときに重視すべきなのは、リスニングとスピーキングが重点的に学べるものとなります。
ここで、このアプリが活きてくるんです。
まずこのアプリ、音声コンテンツがめちゃくちゃ豊富ですよね。
日常英会話コースは、レベル1からレベル7まで1,680ものレッスンがあります。新日常英会話コースとビジネス英語コースなら、各々800ずつです。
日常英会話コースだけでも、毎日1レッスンを消化していって5年近くかかります。他のコースも含めれば合計3,000以上もの「内容は知らない、でもスクリプトはある音声コンテンツ」に触れられるのです。
私はこの事に気付いたとき、驚きと興奮に満ち溢れました。
音声を聴いて内容理解クイズに挑む、そして聴いた音と内容からディクテーションしてみる。答え合わせにはちゃんと音声スクリプトがある。でもそれは、この順番で進んでいかないと見ることは出来ない。
このサイクルを地道に繰り返すからこそ、リスニング能力が次第に付いてくる。自分のレベルに合ったところからスタートすれば、いずれ必ずその能力は付いてくるのです。
そのためには未知の音声コンテンツが豊富に存在しなければならない。私はこの点で、スタディサプリENGLISH以上のものは知らないです。あったら教えてほしい。
もうひとつ。
こうしたサイクルを気軽に、手軽に出来るのがこのアプリの良さだと思います。
「こんな作られた教材を使うくらいなら、HULUやネットフリックスで映画やドラマから学んだほうが、より実践的かつ実用的だよ!」という声があります。
はい、一理あると思います。いや、むしろ仰る通りでしょう。
けれど、ほぼ初心者レベルの学習者が手を出すには、果たして適当でしょうか?
恐らくそのレベルでは、ほぼ聞き取り不能な英語を、巻き戻しや一時停止しにくい仕様のスマホアプリの中で、情熱をもってやり続けることは可能でしょうか?
あなたは出来ますか?・・・私は無理でした。
学習者向けに作られた音声スクリプトのある教材は、なんだかんだで初心者~中級者にとってありがたいのです。最初の高い壁を超えていくのに、とても力を添えてくれるのです。
中級者になると、インプットがモノをいう
英語を学習していても「英語が喋れない」というジレンマは誰もが抱えるもの。結論的には、喋っていないから喋れないのですが、しかし中級者くらいまでは圧倒的に喋るためのインプット量が足りない。それはボキャブラリー的にも文法的にもそうですよね。
ただ英語で喋るためには、話し言葉のインプットがより重要になります。
話し言葉というと、スラングとか句動詞やイディオムなどを駆使した自然な話し言葉でなければ!と思いこむ人もいるでしょうが、私が言っているのはそういうことではありません。話し言葉というより、会話文そのもの、といったほうがいいかもしれません。
そう、会話文。
一連のやり取りがある話の流れ。この会話文のインプット、馬鹿に出来ないんですよ。
私はオンライン英会話をやっていますが、英会話=会話ですよ。つまり一連のやり取りがある話の流れがそこにあるんです。そして、あるとき思ったのです。
ああ、スタディサプリENGLISHで会話文の音声をひたすら聞いたり、ディクテーションしたりしたから、いつのまにか話し言葉のインプットになっていたんだな。だから英会話の抵抗感がないだけでなく、会話の瞬発力とかリズム感とか養うことができたんだな、と。
さっきも言ったように、すべてのレッスンをコンプリートしようと思えば何年もかかるだけの大量の音声があって、それが全て会話文なのです。
もしこれが英字新聞や小説などをメインにしていたら、英会話という点では、会話の感覚が得られていなかったかもしれない。
これ、とても重要です。
スタディサプリENGLISHが、自然な話し言葉満載というわけでは決してないですよ。そういうことじゃなくて、喋りたいんだったら会話文をたくさん聞けってことです。それが必ず自分に有益なインプットをもたらしてくれるから。本当です。
長くスタディサプリENGLISHをやってて良かった、大きな大きなポイントです。
こういうと「それこそHULUやネットフリックスで洋画や海外ドラマ観たらええやん」と言われそうです。
だからスタディサプリよりも気軽に出来るなら、そうしますって。
しょせん学習教材ですよ。されど学習教材なのです。
学習するために設計された教材が、コンパクトにアプリに収められているのです。そのおかげで私たちは、ほんの短時間で密度の濃い学習をすることができるのです。
私だってネットフリックスとか契約してますよ。でも十分に活用できているわけじゃない。だからといって手をこまねいているわけにはいかないでしょう?その合間や前段階、ちょっとした隙間時間で、スタディサプリENGLISHのような学習アプリが威力を発揮するんです。
【最終結論】毎日のインプットが雪だるまになってゆく
結論をもう一度言います。
スタディサプリENGLISHの使い方は、
初級~初中級者のうちは、リスニング力をアップするためだけに使え!
そして、
初中級~中級者は、スピーキング力をアップするためのインプットだと思ってひたすら取り組め!
です。
この毎日の積み重ねによって、いつのまにか私の言いたかったことが腑に落ちてくると思います。雪だるま式に。
では。
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